こんにちは!
Lana札幌スタッフの松本です!
今回は自分がこのブログの担当となりました!
よろしくお願いします!
はい、ということで自分がブログを書いていくのですが、
まだまだ経験も知識も浅い身。
テーマ選びに四苦八苦。
そんな中で、ふと閃きました!
「そうだ、生物にしよう!」と。
まだまだ浅い知識の内容ではありますが、
ぜひ付き合ってもらえるとありがたいです。
……え、ホヤ?と驚く人もいるかもしれません。
水中生物は数多くいれど、その中でもホヤ。
最初にそこ行くの!?と思われるかもしれません。
けれど、侮るなかれ。
ホヤ、めちゃくちゃすごい生物です。
普段潜っていて、かなりの頻度で目にするホヤ。
これまでは「あ、ホヤだ〜」とスルーしていたかもしれませんが…
今度からは止まって「あ!ホヤ!」と観察を始めちゃうかも…?
というわけで、早速始めていこうかなと思います。
ホヤを知る探究の旅へ出発です!
まず早速ですが、ホヤと聞いて、どんな印象を持ちますか?
スーパーでホヤ貝と見たことあるから貝の仲間じゃないのか?
いやいやサンゴの仲間じゃないの?
はたまた、そもそも生物としても怪しい!
そんなイメージをお持ちではないでしょうか?
実際、その見た目から”海のパイナップル”と呼ばれ、
ただ岩にくっついて鎮座しているだけに見えるホヤ。
そんな姿なので、
どんな分類なのかイマイチわかりにくいかと思います。
どんな分類なのかイマイチわかりにくいかと思います。
だがしかし!
なんとホヤという生物はめちゃくちゃ人間に近い
なんとホヤという生物はめちゃくちゃ人間に近い
生物であると分かっているのです!
一体どういうこと!?
驚かれるのも無理はありません。
どこからどう見ても人間に近くは見えないし、
同じ水中生物であるカニやエビ、クラゲにすら似ていません。
強いて言えば、それこそ貝やサンゴですよね。
それなのに人間に近い。
それはどういうことなのか?
それを知るには、まずホヤが属している分類について知る必要があるんです。
まず初めに皆さんは、新口動物と旧口動物というのをご存知でしょうか?
わからない人のために、ここで少し説明をさせていただきます。
新口動物というのは、原口が肛門となった生物を指します。
一方で旧口動物というのは、原口が口となった生物を指します。
ちょっと待て!原口とはなんだ!と思った人もいると思います。
これも補足しておくと、
動物が受精卵から体を作るとき、最初に袋状のものを作ります。
これが後の腸となります。そして、この袋の最初の開口部。
それを原口と呼びます。
この最初の開口部が肛門か口かで、生物は分類が分かれるのです。

では、そんな新口動物と旧口動物の分類はどのように分けられているのか。
それを見ていこうと思います。
まず、新口動物に分類される動物なのですが、
それが脊椎動物、原索動物、棘皮動物、半索動物となります。
一方で旧口動物の分類なのですが、
それが節足動物、環形動物、軟体動物、線形動物、輪形動物、扁形動物となります。
では、今回の主役であるホヤはどこに属しているかというと、
新口動物の原索動物に分類されます。
そして人間は脊椎動物ですから、新口動物に分類されます。
おっと、なんだか少し人間とホヤが近づいた気がしませんか?
ここから更に分類を細かく見ていくのですが、
ホヤはここからもっと人間に近づいていきます…!
先ほど、ホヤは原索動物に分類されると書きましたが、
正確には原索動物という分類の中の尾索動物亜門に分類されます。
新口動物に属している動物が4種類あったと思いますが、
これを門に分類すると2種類の門に分類されます。
それが脊索動物門と水腔動物門の2つになります。
水腔動物門に属しているのが棘皮動物と半索動物となります。
ホヤは棘皮や半索という特徴を持たないため、
脊索動物門に属するということになります。
そして脊索動物門は3つの亜門に分類されます。
それが頭索動物亜門、尾索動物亜門、そして脊椎動物亜門になります。
ホヤはこの内の尾索動物亜門に属しています。
つまり原索動物というのは、
この頭索動物と尾索動物をまとめた総称になっているんです。
しかし、この頭索動物と尾索動物は少し離れています!
なんと尾索動物は人間が属する脊椎動物の方が近い、
いや隣同士なのです!
いや隣同士なのです!
原索動物と脊椎動物がとても近いというのがわかりましたが、
そもそも脊索動物とはなんだ?という点に触れていこうかと思います。
では、脊索動物の持つ器官について説明します。
まずはその名に付いている脊索について。
脊索とは体の正中背側に通る柔らかい柔軟性のある棒状を指します。
脊索はソニックヘッジホッグなどの誘導因子を分泌する役割を持っています。
※誘導因子とは
細胞や組織の反応などを誘導したり、細胞の分化や成長などを促す役割を持つ物質
そして、脊椎というのはこの脊索から発生するものになっています。
脊椎はカルシウムで骨を形成し、
置き換えたものになっています。
つまり、脊椎は簡単に言えば背骨ということなんですね。
細かくは違いますが笑
次は神経管についてです。
脊索動物には神経管と呼ばれる器官が備わっています。
神経管は脊索の背側に沿って位置しており、その中は脳脊髄液によって満たされています。
神経管はここから中枢神経を形成します。つまりは、脳や脊髄の原基というわけです。
3つ目は鰓裂についてです。
鰓裂は脊索動物の咽頭部にできた裂け目です。
ここから呼吸や濾過、接触をする器官となっています。
鰓裂は脊椎動物の進化の過程で咽頭弓になり、
顎口類の顎の進化とも関係してくる
脊索動物の進化の鍵になっています。
最後に内柱について。
内柱は尾索動物と頭索動物の持っている器官で、
咽頭の腹側にあります。
内柱は粘液(粘液タンパク質)を分泌する機能と、
ヨード(ヨウ素)を集積する機能があります。
この内柱は脊椎動物の甲状腺と相同の器官として見られています。
これがざっくりとした脊索動物の持つ器官の話となります。
脊索動物のこと、少し理解できていただけたでしょうか?
こんな器官を持っていることを認識していただけたところで、
今度は、脊索動物門の頭索動物亜門について触れていこうと思います。
ホヤって尾索動物でしょ?
ホヤの話はしないの?
と思われるかもしれません。
しかし、この頭索動物とホヤは重要な関係にあるのです。
なので、少しばかりお付き合いください…!
まず頭索動物亜門というのは、
脊索動物門に属していることから
脊索を持っているのは理解していただけてると思います。
では、何を持って頭索動物亜門なのか。
それは脊索の位置に関係があるのです。
ここで一度、頭索動物のナメクジウオを見てみましょう。

環境省せとうちネットより引用
このようにナメクジウオは脊索が
頭の先端から伸びているのがわかると思います。
これが頭索動物に分類される生物の特徴というわけですね。
ちなみに余談なのですが、
この頭索動物に属している生物はナメクジウオ網の、
1種しか確認されていないらしいです…!
なので、頭索動物について調べたり研究をするとなったら、
必然的にナメクジウオになってしまうんです。
少し話が逸れてしまったので戻します。
ナメクジウオの脊索の特徴は他にもあります。
それは終生にわたって、この脊索を持ち続けているということです。
これはナメクジウオしか見られないものになっております。
他にもナメクジウオは目を持っていないという特徴もあります。
じゃあどうやって光を感じとるのかというと、
神経管を彼らは使います。
この神経管で光を感じとるというのも、
ナメクジウオにしか見られないものですね。
ナメクジウオにしか見られないものですね。
更にナメクジウオの神経管は脊椎動物のように発達はせず、
これも終生までその骨格を保ちます。
他にも鰓嚢にある鰓裂で植物性プランクトンを食べていたり、
雌雄異体で有性生殖を行い、
無性生殖を行わない等の特徴があります。
無脊椎動物であり、脊索を持った生物ナメクジウオ。
その特徴はわかったけど、
ホヤとどういった関係があるの?
と疑問を持つかもしれません。
同じ脊索動物ではあるけど、同じなだけじゃない?
それがそうとは言えません。
ナメクジウオはこの脊索動物の祖先に位置しているのです。
ホヤ属する尾索動物と人間属する脊椎動物はこのナメクジウオ、
頭索動物から分たれたのです!

兵庫県立大学生体情報学講座より引用
なので頭索動物はより起源に近く、
人間には尾索動物よりも遠い。
頭索動物の重要性お分かりいただけたでしょうか?
そして尾索動物、
ホヤもどうして重要なのかがわかってきたかと思います。
さあ、ようやくホヤの話に入っていこうと思います!

それではホヤについて。
「はいはい、何度も言ってるからわかります。
ホヤも脊索を持っているんでしょ?」
そう思ってしまいますよね。
ここで衝撃の事実。
なんとホヤは脊索を持っておりません!
ええええ〜〜〜!?
いやいやここまでの話は何だったの?
脊索あるんじゃないの?
では、今一度ホヤを調べてみてください。
脊索持っていなそうじゃないですか?
しかし、ホヤは脊索動物門の尾索動物亜門にちゃんと属しているんです。
その理由は先ほどの頭索動物の話の中にちゃんとヒントがあります。
わかりますか?
では、ヒントを切り抜きますね。
”それは終生にわたって、この脊索を持ち続けているということ”という一文。
そう、これがヒントであり答えです。
ホヤが脊索を持っている時期はあのパイナップルのような成体時ではなく、
幼生の時に持っているんです!
それがこちら!

ホヤの生態とデジタルネイチャー:脳の退化が映すAI時代の知能と新たな自然観より引用
オタマジャクシのような見た目の、
その尾側。
ここに脊索が存在しています。
この尾側に脊索があることから、
尾索動物と呼ばれています。
これで脊索を持っていない謎が解き明かされましたね。
ホヤはちゃんと脊索動物であった!
しかし、不思議なのはどうして無くなるのかという点です。
ホヤの幼生時は図のように脊索を持っています。
さらには目、神経管、筋肉、内胚葉まで持っているのですが、
ホヤの成体の図を見ると、
そのどれも無くなっています。
他にも感覚胞や運動神経節もあるのですが、
それすらも無くなります。
一体いつ無くなったのかというと、
ホヤが変態する時に消えてしまうのです。
ホヤの幼生は海を漂いながら、
岩などの自分がくっつける場所を目指します。
そして口のような付着突起(口ではないので食事できないんです!)が
岩にくっつくことで、変態が始まるんです。
しかも、そのスピードは数日とかからないのです。
そして、変態をして脊索を失い、あの形になります。
本当に不思議な生物ですね。
さらにすごいのは、
この姿が5.2億年前から変わらないということ。
そんな太古から存在して変わらないとは、ホヤ恐るべし…
というところで、長くなりすぎてしまったので一旦ここまで。
次回はそんなホヤの成体の生態について触れたいと思います!
次回の更新をお待ちに!
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